*

今年もサケがやってきた!

公開日: : 栃木の魚


水遊園の横を流れる那珂川では、今年も海からサケがやってくる季節になりました。

例年、10月下旬から12月上旬にかけて多くのサケが産卵のため、那珂川の中流をめざします。

毎年、栃木県鮭鱒協会の協力を得て、サケの展示を行っており、今年も展示を始めました。

朝9時にあらかじめ約束の場所にいくと、漁師さんにより「ひっかけ」と呼ばれる伝統的な漁法で、すでにサケの捕獲が始まっていました。

DSCF5221

昨年に比べて今年はサケが大きく、数も多いそうで、水遊園にも大きなサケを連れ帰ることができました。

9時30分ごろ、開館と同時に展示水槽に入れ無事に搬入。

IMG_8690

今日は元気な4尾が那珂川中流の水槽で悠々と泳いでいます!

サケは海から川を上りはじめると、「産卵し子どもを残すため」だけに生きます。そのため、なにも食べることなくひたすら産卵場所をめざします。海から産卵場所まではおよそ100kmほどありますが、その長い道のりで体が傷つき、ひれがぼろぼろになろうとも、体の傷を治すことなく、そのエネルギーはすべてお腹の卵と泳ぐことに使います。

展示しているサケの体には多くの傷と白いカビがついています。カビは水中にひそむ菌が付着したものです。元気な魚であれば、薬を使うなど治療するができますが、産卵モードになったサケたちの体はけっして治ることがありません。

DSCF5212

サケにとって産卵は「自分のことよりも子どものため」、まさに命をかけた行動で、生き物の本能とたくましい生命力を感じます。

ただ、すべてのサケが産卵できるわけではなく、長旅で力尽きしてしまうものも少なくありません。

今年も水槽の中で、砂利底に穴をほり産卵する姿が見られるかもしれません!

サケの展示は一年のうちでほんの数日~2週間程度です。お早めにご覧ください!

(サケの状態により、予告なく展示しない日、展示が終了する場合があります)

 

栃木県なかがわ水遊園とは?

なかがわ水遊園は2001年に栃木県大田原市にオープンした、日本でも珍しい淡水魚の水族館。体験講座、イベント、水遊びなどが楽しめるアクアパーク。「見て触れて、水と緑と、さかなの世界」をコンセプトに公園、体験、水族館施設があります。

リンク

関連記事

ヤマメの産卵見られるかな

秋も深まり、ヤマメが産卵する季節になりました。 水槽で育ったヤマメたちも産卵体制に入っています

記事を読む

黄色のホトケドジョウ初公開!

みなさん、「黄色のホトケドジョウ」を見たことがありますか? 「黄色のドジョウ」は比較的よく見つ

記事を読む

サケの卵展示開始!!

今日から、サケの卵の展示を開始しました。 例年だと、水遊園の隣を流れる那珂川に遡上し

記事を読む

赤ちゃんたちがデビュー

先月、サケが産卵したことをお伝えしましたが、その卵の展示を始めました! すでにふ化して赤ちゃん

記事を読む

コバルトアユ2匹目登場!

コバルトブルー色のアユを展示しました! 栃木県はアユの養殖が盛んなためか、体の色がコバ

記事を読む

変わったアユを展示しましたよ!

10月になり、水槽のアユたちは産卵のため、少しずつ婚姻色になってきています。「今年のアユの展示もあと

記事を読む

アユを展示しました!

6月1日に那珂川でアユ釣りが解禁になりました。それに合わせ、なかがわ水遊園でも6月1日からアユの展示

記事を読む

休園日の飼育係

毎週月曜日と第四木曜日は休園日で、公園も水族館もお休みしています。 休みとはいっても生き物の世

記事を読む

巨大ウナギがやってきた!

先日、「池で飼っていて大きくなったウナギがいるが欲しいか?」というご連絡をいただきました。聞くところ

記事を読む

アユ釣り解禁

那珂川では毎年6/1にアユ釣りがはじまります! 今朝も水遊園横の那珂川にはたくさんのアユ釣り人

記事を読む

栃木県なかがわ水遊園とは?

なかがわ水遊園は2001年に栃木県大田原市にオープンした、日本でも珍しい淡水魚の水族館。体験講座、イベント、水遊びなどが楽しめるアクアパーク。「見て触れて、水と緑と、さかなの世界」をコンセプトに公園、体験、水族館施設があります。

リンク

栃木県なかがわ水遊園とは?

なかがわ水遊園は2001年に栃木県大田原市にオープンした、日本でも珍しい淡水魚の水族館。体験講座、イベント、水遊びなどが楽しめるアクアパーク。「見て触れて、水と緑と、さかなの世界」をコンセプトに公園、体験、水族館施設があります。

リンク

PAGE TOP ↑