休園日の飼育係
毎週月曜日と第四木曜日は休園日で、公園も水族館もお休みしています。
休みとはいっても生き物の世話をしている飼育係はいつも誰かが必ず出勤しています。そんな休園日にどんなことをしているのか?実はほとんど知られておらず、謎につつまれています・・・。
今回はその謎?に迫ります!
多くの場合、営業中にはできない仕事をしています。
たとえば、水槽の水を減らして掃除したり↓
魚を移動させて、水を完全になくして掃除をしたり↓
最近では水槽の中で産卵したサケの卵を砂利の中から回収するために潜ったり↓
夏でも冬でも水槽に潜りますが、もっとも過酷な仕事の一つはこの「サケの卵を回収する」ことです。
実際にやったことのある飼育係は「過酷すぎる」「ダイバーが死んでしまいそう」などの意見ばかり!なぜなら、この水槽は屋外に設置されているため水温がとっても低いのです!
なにせ、サケが産卵するのは冬ですから、気温も水温もかなり冷たく、今回、サケの卵を回収した日の水温は13℃・・・・。数字を聞いてもピンとこないかもしれませんね。ダイバーはウェットスーツを着て潜りますが、
5分で手足が冷たくなり、
10分で体が震えはじまり、
15分で作業をする気力が失われそうになるほどです!(思い出しただけで体が震えてきそうです)。
砂利の中から慎重に卵を掘り出す繊細な作業のため、手以外をまるで動かさないので、ますます体が冷えていきます。多くの場合、1時間ほどかかりサケの卵を回収します。終わったころには心も体もこれ以上ないほどに冷えきっています・・・・
そしてやっとの思いで集めた卵はこちら!↓
飼育係の苦労の末に集められたサケの卵たちは、冬の期間限定で特別展示されています。
現在、多くの卵がふ化し、まだ泳ぐことのできないかわいい赤ちゃんをご覧いただけます!
関連記事
-
今年もアユを展示しました!
今日は6月1日。 毎年6/1は那珂川でアユ釣りが解禁となる日です。那珂川は天然のアユが海から多
-
最近の出来事 その3
前回からの続きで、 7.ムギツクも仲間入り こちらもツチフキ同様に、栃木県南部に生息して
-
短期間限定でサケを展示!
10月も下旬になり、那珂川には海からやってきたサケがたくさん見られるようになりました! この季
-
アユを展示しました!
6月1日に那珂川でアユ釣りが解禁になりました。それに合わせ、なかがわ水遊園でも6月1日からアユの展示
-
今日も元気に!トンネルの出口で待ってます!
水遊園は先月の30日から休館しています。 でも生き物たちは、見ての通
-
特別展示『奇跡のナマズ』
明日、8月11日からこの「奇跡のナマズ」を特別展示します。 なぜ、「奇跡」なのか・・・
-
水槽にも春の訪れ!?
新年度が始まり、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。 世の中は、あまりよくない話題でもちきり
-
ヤマメの産卵見られるかな
秋も深まり、ヤマメが産卵する季節になりました。 水槽で育ったヤマメたちも産卵体制に入っています
-
黄色のホトケドジョウ初公開!
みなさん、「黄色のホトケドジョウ」を見たことがありますか? 「黄色のドジョウ」は比較的よく見つ
- PREV
- ガラルファが群がる季節
- NEXT
- ダイバーは変装名人!