天然記念物ミヤコタナゴ
公開日:
:
栃木の魚
![](https://tnap.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/06/01-546x409.jpg?v=1622612025)
当園では日本の天然記念物ミヤコタナゴの展示をしています。
世間一般的に淡水魚は地味でどれも同じように見えるという話をよく聞く気がします。
しかし、このミヤコタナゴの写真見てください。
どうでしょうか、なかなかの美しい色合いでしょ!?
それもそのはず、ちょうど今の時期が繁殖期なのです。
写真、中央の黒い物体はさておき、まわりを泳いでいる数尾のタナゴはみんなオスで繁殖期特有の色合い「婚姻色」になっているのです。
一方のメスはというと・・・
![](https://tnap.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/06/02-546x409.jpg?v=1622612451)
写真の上の方や左の方を泳いでいるグレーっぽい色合いの個体たちです。
オスほどの華やかさはないですかね・・・。
でも、そのお腹をよく見てもらうと、白っぽい管のようなものがなびいているのが見えると思います。
こちらが産卵管。お腹の中の卵を産み付けるためのストローの役割を担っています。
最後に紹介するのは、これまで掲載した2枚の写真の中央部の黒い物体。
川にすむ二枚貝カワシンジュガイです。
淡水魚に興味のある方々は既にご存知かもしれませんが、タナゴの仲間は二枚貝の中に産卵する珍しい特徴があります。
この繁殖期に合わせ、当園でもカワシンジュガイの力を借りて繁殖に取り組んでいるのです。
![](https://tnap.jp/wordpress/wp-content/uploads/2021/06/03-546x409.jpg?v=1622613373)
カワシンジュガイを右側から興味深く覗き込んでいる2尾(上がオス、下がメス)が、どうやら縄張り争いの末、勝ち取ったペアのようです。
この様子が見られるのは、今しかありません。
また、7月15日(木)から開催する20周年記念企画展「川物語~那珂川と日本の淡水魚~」で、日本の天然記念物になっている他の淡水魚3種も展示する予定です。
期間限定ですが東日本唯一の4種揃い踏み(※当園調べ)。
お楽しみに~!
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