水槽にも春の訪れ!?
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栃木の魚
新年度が始まり、みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
世の中は、あまりよくない話題でもちきりですが、水遊園は開館し、生き物たちも元気に過ごしていますよ。
そして、水槽の中では春の訪れを感じられるようになってきました。
その水槽は・・・こちら!!国の天然記念物ミヤコタナゴたちが泳いでいます。

えっ??これのどこが「春」なんだよ!と言われてしまいそうですね。
これを見ると私も確かにそう思います。
が!!よ~く見るとタナゴたちの体に小さな変化が起きているんです。
それでは、オスとメスをそれぞれ見てみましょう。
まずはオス!

どうですか、綺麗でしょ。いや、美しいという言葉の方が合うかもしれません。
普段でも綺麗な淡水魚として有名な魚だと私は思っていますが、今の時期はより一層ひれの朱色が濃く鮮やかになり、まるで海水魚のような姿になります。
そして次にメス!

画像中央のメスのお腹のあたりを見てください。
何やら白っぽい管が長く伸びていますよね。
これは、卵を産み付けるための管で産卵管と呼ばれています。
金魚のフンのようにも見えますが、いつもこのように出ている訳ではなく、この卵を産む繁殖期にだけ長く伸びるのです。
お腹も少しふっくらしていますよね。恐らくたくさんの卵をもっているはずです。
そう、このミヤコタナゴをはじめ、水遊園で展示しているタナゴたちは全て春に繁殖期を迎えるのです。毎年、これくらいの時期になると、このようにタナゴたちは春を感じて卵を産む準備を始めます。
私たち飼育員は、このタナゴたちの変化を見て春の到来を感じています。
これまで紹介した画像は、まさに今日、開館する前に撮影したものですので、かなりブレちゃっていました。以前、撮影した分かりやすい画像を見つけましたので、こちらで詳細を見てもらえればと思います。

ね、こんな感じです。
ちなみに春に繁殖期を迎えるのはタナゴたちだけではありません。
こちらの魚もそうなんです。

じゃ~ん、トゲウオの仲間のイトヨです。
これも今日撮影したのですが、この子がじっとしていてくれたので上手に撮れました(笑)
春の訪れを感じた一コマの紹介でした。
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