犯人はこの中にいる!
アマゾンの魚を展示する水槽では日本一大きい当園の「アマゾン大水槽」で、先日、新たなアマゾン化計画が行われました。
ずばり「水槽でオニバス育てよう!計画」です。
アマゾン川流域には水面に巨大な葉を広げる水生植物、オニバスの仲間が分布していることで有名です。
当園が過去に4度行ったアマゾンの現地調査でも、何度かこのような風景を目撃しており、これぞアマゾン!と思えるインパクトのある植物です。
これを、ピラルクーやピラニアなどが泳ぐアマゾン大水槽で再現できれば面白い!
ということで、およそ半年前からバックヤードで種から育て上げたものをアマゾン大水槽に入れることにしました。
ダイバーが3人がかりで慎重に水槽に収容していきます。写真手前のダイバーの背中が開いていますが、ほかのダイバーのいたずらで開けられたそうです、気にしないでください(笑)。
背中から脱皮しそうですが、そこは気にしないでください(笑)。
なんとか無事に収容でき、この日は終了しました。
オニバスの仲間を育てるには大切なポイントがあります。
・1つ目に水面の流れがないこと。
この水槽には多くの魚がいるため短時間で多くの水をろ過していますので、水面には流れが生まれます(汗)。
しかしこれは止めようがありません・・・。
・2つ目に葉が壊されないこと。
大きな魚がぶつかると茎が切れたり、葉が破れたり、または食べられたり。幸いなことにこのエリアに巨体のピラルクーは入れません。
が、
巨体のカピバラがいます(汗)。さらには草食性の強い中型の魚やカメもいます(大汗)。
↑何でも食べるの大好きなカピバラの茶々丸
と、この水槽でオニバスの仲間を育てるのはハードルが高そうに感じますが、あれこれ考えて無理そうだからやらないでは何も生まれません。飼育員たちは「案ずるより産むが易し」を合言葉に(したとか、しないとか)今回の計画を実行しました!
いやーお待たせしました、いよいよ、結果です↓
翌日には数枚の葉がなくなり、3日後には何者かに存在自体が消されました(汗)。
!!!!
真っ先に容疑者になったのはもちろんカピバラ
↑第一容疑者
しかし、その後の取り調べにより、えん罪スレスレで容疑者からは外されました。
飼育員たちの地道な捜査の結果、どうやらカメが犯人らしいことがわかりました。
↑犯人臭のするモンキヨコクビガメ
しかし、現行犯でなかったため、カメは無罪放免。
今回はアマゾン大水槽で「オニバスを育てよう!計画」はうまくいきませんでしたが、またチャレンジし、いつの日か現地のようにオオオニバスが水面を覆い、その下にたくさんの魚が泳ぐ光景がお見せできるかもしれません。
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