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今年もサケがやってきた!

公開日: : 栃木の魚


水遊園の横を流れる那珂川では、今年も海からサケがやってくる季節になりました。

例年、10月下旬から12月上旬にかけて多くのサケが産卵のため、那珂川の中流をめざします。

毎年、栃木県鮭鱒協会の協力を得て、サケの展示を行っており、今年も展示を始めました。

朝9時にあらかじめ約束の場所にいくと、漁師さんにより「ひっかけ」と呼ばれる伝統的な漁法で、すでにサケの捕獲が始まっていました。

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昨年に比べて今年はサケが大きく、数も多いそうで、水遊園にも大きなサケを連れ帰ることができました。

9時30分ごろ、開館と同時に展示水槽に入れ無事に搬入。

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今日は元気な4尾が那珂川中流の水槽で悠々と泳いでいます!

サケは海から川を上りはじめると、「産卵し子どもを残すため」だけに生きます。そのため、なにも食べることなくひたすら産卵場所をめざします。海から産卵場所まではおよそ100kmほどありますが、その長い道のりで体が傷つき、ひれがぼろぼろになろうとも、体の傷を治すことなく、そのエネルギーはすべてお腹の卵と泳ぐことに使います。

展示しているサケの体には多くの傷と白いカビがついています。カビは水中にひそむ菌が付着したものです。元気な魚であれば、薬を使うなど治療するができますが、産卵モードになったサケたちの体はけっして治ることがありません。

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サケにとって産卵は「自分のことよりも子どものため」、まさに命をかけた行動で、生き物の本能とたくましい生命力を感じます。

ただ、すべてのサケが産卵できるわけではなく、長旅で力尽きしてしまうものも少なくありません。

今年も水槽の中で、砂利底に穴をほり産卵する姿が見られるかもしれません!

サケの展示は一年のうちでほんの数日~2週間程度です。お早めにご覧ください!

(サケの状態により、予告なく展示しない日、展示が終了する場合があります)

 

栃木県なかがわ水遊園とは?

なかがわ水遊園は2001年に栃木県大田原市にオープンした、日本でも珍しい淡水魚の水族館。体験講座、イベント、水遊びなどが楽しめるアクアパーク。「見て触れて、水と緑と、さかなの世界」をコンセプトに公園、体験、水族館施設があります。

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