愛称はヌマチです!
公開日:
:
栃木の魚
今回は「ヌマチ」と飼育員の間で呼んでいる魚「ヌマチチブ」のご紹介です。
スポットの当たることの少ない地味めな魚かもしれませんね。
その名の通り、沼や川の下流域を中心にみることが出来るハゼの仲間です。
なぜ今回紹介しようとおもったかと言うと・・・

展示している水槽の片隅でなにやら2尾が寄り添っているではありませんか。
そして、良く見るとその足元ならぬ腹元には白い塊が見えます。
上から見ると・・・

じゃ~ん、壁に産み付けられた無数の卵を確認しました!
私が水槽の上からカメラを構えたので、寄り添っていた2尾は逃げ出してしまいました。
この様子が見られるのは展示ゾーン1Fの半ばを過ぎた「渡良瀬遊水地」の水槽内です。

ご覧のようにヌマチよりも大きな魚たちが泳いでいるので親たちが守っていたんですね。
産んだ場所は左下のあたりです。
春に産卵しますが、こんなに見やすい場所に産んだのは珍しいことです。
私が水槽を上から覗き込みむのを辞めた後は、しっかり親が戻ってきてくれていましたよ。

冒頭で地味めな魚かも・・・と言いましたが、こうやって見ると可愛らしい白い水玉模様に、これまた可愛らしい愛嬌のある顔付だと思いませんか(笑)
みんなで「ヌマチ~」と呼んで、この可愛らしさを広めていきましょ!
関連記事
-
-
最近の出来事 その3
前回からの続きで、 7.ムギツクも仲間入り こちらもツチフキ同様に、栃木県南部に生息して
-
-
サケの赤ちゃん登場!
12/20からサケの赤ちゃんを特別展示しています! 毎年、秋に海から那珂川にやってくる親のサケ
-
-
ヤマメの産卵見られるかな
秋も深まり、ヤマメが産卵する季節になりました。 水槽で育ったヤマメたちも産卵体制に入っています
-
-
短期間限定でサケを展示!
10月も下旬になり、那珂川には海からやってきたサケがたくさん見られるようになりました! この季
-
-
栃木の新たな魚を展示
2008年以降、茨城県霞ヶ浦や群馬県で生息が確認されている中国大陸原産のコウライギギが、ここ数年、栃
-
-
赤ちゃんたちがデビュー
先月、サケが産卵したことをお伝えしましたが、その卵の展示を始めました! すでにふ化して赤ちゃん
- PREV
- えっ、家出!?
- NEXT
- 天然記念物ミヤコタナゴ