なかがわ水遊園トップ 那珂川情報 那珂川の伝統漁法
栃木県では産卵期のウグイをアイソと呼びます。3縲鰀5月、流れの速い瀬が深みに落ち込む砂利底に産卵します。産卵場所を人工的に作り、そこに群がるウグイを投網で捕らえる漁法です。
別名、アイソボリ、アイソッカワとも言われています。
竹で編んだ細長いカゴをウケと呼びます。梅雨時、那珂川をのぼるウナギをウケで捕らえる漁法です。夕方、ウナギの活動しそうな岸辺の石かげなどに、エサとしてミミズなどを入れたウケを沈め、石などで押さえ、翌朝、日の出頃に引き上げます。
夏、舟の上や岸辺から投網(とあみ)をうってとらえる漁法です。
落ちアユの頃、川の中に竹の枝で編んだナワバリと呼ばれる障害物を杭に固定します。川を下るアユはこの障害物を越えられず、その上流部に溜まる。そこに投網(とあみ)をうって捕らえる漁法です。別名ササダケ漁。
サケの産卵床(さんらんしょう)の下流に袋状の網を張り、メスに群らがるオスのサケを捕らえる漁法です。サケが網に入ると入り口を支えていた棒が倒れ、入り口が閉じます。
川をそ上するサケをヤスで突く漁法です。夜、明かりを灯し、舟で川を下りながら、捕らえます。
川をそ上するサケをカギと呼ばれる道具で引っかけて捕る漁法です。サケがカギの柄の部分にふれる微妙な感覚を頼りに、カギの近くを泳ぐサケを引っかけます。
長さ3間半(およそ6m)の2枚の網をとじ合わせて袋状にした網を使う。2そうの舟で網の口を広げながら、さかのぼってくるサケの行く手を防ぎ、サケが入ると網の袋状の口を閉じて捕らえる漁法です。
川をlそ上するサケが一時的に休む流れがおだやかな川の深い淵などに大型の四ッ手網を仕掛け、サケが網の上にやってきた時に、網を上げて捕らえる漁法です。現在の那珂川では行われていない漁法です。
冬、深場に集まり動きの鈍くなっているニゴイを捕らえます。2そうの舟で刺し網を川底まで張り、少し下流から石を投げ入れたり棒で水面をたたいて魚を上流の網に追い込む漁法です。栃木県ではニゴイを「サイ」とも呼びます。
篠竹や割竹、鉄で作られたウケを使用し、秋に産卵のために川を下るモクズガニを捕らえる漁法です。モクズガニがウケの両側に広げた竹の簀の子に沿って歩くことで、ウケに入ります。